History 2006年後半
History 2006年前半
History 2005年後半
History 2005年前半
History 2004年後半
History 2004年前半
History 2003年
|
間違って消してしまった。Tex Overy さん、コメント消してしまって申し訳ありません。20 世紀が生んだ芸術、「トムとジェリー」の素晴らしさについては、以前書いたとおりだが、初放送当時、若年だった僕には、おぼろげにしか記憶が蘇らない。かすかな記憶だが、白黒時代は、30 分番組で、「トムとジェリー」3本が放送されていた気がする(間違っていたらご指摘ください)。エンディング・テーマ(歌は同じ)で、画面に出た歌詞の文字の上に、歌に合わせて点が踊っていた事ははっきり覚えている。
カラー時代になると、30 分番組で、「トムとジェリー」2本に、真ん中で、小犬のドルーピー、ブルドックのスパイク、熊のバーニー、間抜けなオオカミ(名前は不明だが口笛が印象的)、など、「トムとジェリー」以外の MGM の傑作カートゥーンが放送されていた。
そこで今回は、「トムとジェリー」真ん中に焦点を当て、「トムとジェリー」以外の MGM 傑作カートゥーンを YouTube から紹介したいと思う。
例によって、トランスグローバルの吹き替えが素晴らしい(一部新しい吹き替えには違和感が有るものも有るが)。ドルーピーの声は、玉川良一以外考えられない。現在発売されている DVD など論外である。何とか版権をクリアして、トランスグローバル版で、MGM 本来の素晴らしさが蘇る事を願ってやまない。
一部の作品で、通信環境により、再生中画や音が途切れる事が有りますが、一度最後まで再生すれば、途切れず再生されるようになります。
それにしても、「トムとジェリー」も含め、映像、音楽ともに非の打ちどころがない作品の大部分は、1940 年代のもの。日本は「欲しがりません、勝つまでは」というスローガンで神風特攻隊などをやっていた頃。戦時中にこんな作品が作れるような余裕たっぷりのアメリカに、日本が勝てるわけがない。まさにアメリカ文化の最盛期は 1940 年代だった。
当時の MGM を始めとするアメリカ製カートゥーンの凄いところは、音楽で、同じ演奏を使いまわしせず、それぞれの作品でオリジナルの音楽を録音しているところである。これは、日本のアニメーター達にも見習ってほしい。
YouTube にアップされる方々にお願いしますが、キーワードに Tom, Jerry 等の横文字を入れないようにお願い致します。英語が入っていますと、ワーナーに見つかって削除されてしまいます。
YouTube にアップされていたトムとジェリー旧地上波版のほとんどが削除されました。これら紹介している作品のほとんどは、現在ご覧になれません。
いかさま狐狩り 絵が美しい。ドルーピーをはじめとする犬たちが、ステーキを標的に狐狩りを行うが、狐もしたたかで、簡単には捕まらない。先を急ぐ他の犬をよそに、マイペースのドルーピーが運も味方につけてステーキをものにする。
へんてこなオペラ 最高傑作の一つ。プーチーニという架空の歌手のコンサートを、魔法使いがやりたい放題。MGM のギャグセンスが凝縮されている。曲はロッシーニ「セビリアの理髪師」より「私は町の何でも屋」。このバリトンの声は、当時若手だったジュセッペ・タディ、またはジュセッペ・ヴァルデンコに近い。いずれにしても一流である。ここでの注目は、他では見られない、当時映画で頻繁に起こったホコリ(糸くず)による画面ノイズをギャグにしている事で、まさに画期的なアニメならではの舞台オチだった。途中から糸くずが出てくるので、注意してご覧ください。
うらやましいテレビ 絵は新しくイマイチだが、テレビ黎明期の衆目と社会問題、西部劇の人気を感じさせる作品。
いたずら教室 マヌケでお人好しのオオカミ主演の学校編。有名な口笛が聴かれる。それにしても、今日の教育の乱れを考えると、冗談とは思えない。途中、子供たちの頭の上に出ている「輪」は何を意味するのか。謎である。今の日本の学校で起きている学級崩壊が、50 年前にアメリカで起きていたわけである。教師に必要な事、それは、とにかく「根気」である。
いたずらモグラ スパイクが頭のいいモグラに翻弄される。スパイク主演としては中ぐらいの出来。年代柄絵は美しい。最後のメスモグラに化けたスパイクは気持ち悪い。
ステキな自動車 当時の先進的な自動車ショーをギャグに使った作品だが、今見てもおかしいというか、笑えない面も持っている。お姑さんの扱いは、MGM の常套。
スポーツの王様 ドルーピーとスパイクのスポーツ勝負。ズルばかりするスパイクに対し、ドルーピーは秘めたる運動神経で対抗。最後はスパイクが勝つが、勝った事は災難だった。ドルーピーが最後に言う「インチキする奴は結局負け」というセリフが全てを物語っている。
財産をねらえ 百万長者が死に、遺言により莫大な遺産をドルーピーが相続する事になった。しかし、ドルーピー死亡の場合はスパイク相続になるという遺言により、スパイクがドルーピーを殺そうとするが、どうしてもうまくいかない。ドルーピーには「神」がついているとしか言いようがない。木が倒れる方向に注意、MGM 定番のギャグである。他にも 、絵は新しい(良くない)が、MGM 流爆発(暴力)シーン連発。最後はスパイクが狂犬になった事で終わる。
ノミのサーカス 真面目な恋愛感動編。設定ではノミだが、犬が好きな事を除き、事実上は小人。音楽が素晴らしい。
へんな体験記 見事な吹き替えである。英語のイディオムが沢山使われており、日本語脚本を書いた人の苦悩が忍ばれる。
ブルさんはおねむ スパイクが一匹の鶏の鳴き声で睡眠不足。執拗で陰湿に攻め立てる MGM 定番のギャグ。最後はスパイクが勝つが、果たしてハッピーエンドなのか..途中の「ウィリアム・テル」序曲は圧巻。オケの皆様、お疲れ様でした。木が倒れるおなじみのギャグも有る。
冬眠中はお静かに 静かにしなければならない時にどうするか。MGM 定番のギャグだが、これが一番出来がいい。最後にスパイクが勝つのが救い。
デキシーランド犬 デキシーランド・ジャズを題材にした、ドルーピーのサクセスストーリー。デキシーランド・ジャズの魅力がよくわかる。
なんでもいただき ピクニックに出かけた熊のバーニーの、いやしい熊による災難。執拗に攻め立てる MGM のパターン。
メキシコよいとこ ドルーピーの粘り強い努力で敵ウルフ・キッドを退ける。ドルーピーが恋を成就させたかどうかは不明。ウルフ・キッドは卑怯な手は使わないが、ここではピエロ役。ドルーピーが弾く下手なヴァイオリンがいい味。少なくとも川井郁子よりはうまい。
恐怖よサラバ 鳩時計のかっこう鳥に虜にされた猫の悲劇。MGM のギャグには、このように救われないものも多い。
ウルトラ子がも 超絶的な力を持った子がもに二匹の犬(?)が翻弄される。MGM のギャグ冴えまくり。最高傑作の一つ。日本の童謡(「すずめのお宿」、旋律はフランス民謡らしい)が出てくる。
スピード狂 ドルーピーと命知らずのブッチによるカーレース。アメリカ版「ウサギとカメ」。最後はドルーピーが勝利するが、ドルーピーが最後に話す「レースのコツ」を、世のカードライバー全ての方に捧げたい。
こんなお家は 当時考えられる理想の家が題材。最後の疲れたパパのためのアンコールが泣かせる。今から 50 年以上前の作品だが、この美人のモデルさんは今どうしているのだろう。それにしても、MGM のお姑さんの扱いは..見て考えてください。
かしこい子がも お人好しの熊、バーニーが、かも打ちにでかけるが、賢い子がもに翻弄される。最後が笑顔で終わるのが救い。
まぬけなオオカミ 腹ぺこでまぬけでお人好しのオオカミが、定番の口笛と共に、ドルーピーが管理する羊農園から羊を盗もうとするが、ドルーピーの活躍でうまくいかない。オオカミが可哀そうだが、エンディングが感動的で、新しく絵は良くないが、個人的に好きな作品。
ねむいウサギ狩り 狩猟犬に目をつけられたウサギが、犬の睡眠を妨害する。しつこくしつこく陰湿な MGM 流ギャグ。最後はこれも MGM 得意の不条理なエンディング。
呪いの黒猫 最初の子猫をいじめるブルの笑い声が秀逸。ここまで陰湿に酷くいじめられれば、呪いの黒猫による復讐も納得がいく。最後は黒猫がピンチになるが、正義は勝つ。それにしても、喉で笑うのはケンケンの得意技だと思っていたが、多分こちらの方が古いと思う。
月へ行った猫 たいそう人間嫌いな猫が月に行くが、そこで見たものは..結局地球に舞い戻るが、このエンディングは考えさせられる。人間のわがままを押し付けられた動物たちの苦悩を表わしている。
何でもウメェー いつも腹を空かして何でも食べる子供ヤギ(ビリー)を間抜けなオオカミが拾うが手に負えず...
勝利はいただき ディズニーの「三匹の子豚」のパロディー。例によって間抜けなオオカミが有名な口笛を吹きながらドルーピーとの知恵比べに四苦八苦するが、最後は珍しくオオカミがカッコ良くなるハッピーエンド。カートゥーンと実写の合成は、「錨を上げて」以来 MGM の得意技。当時の車がオートマ(?)なのにはちょっと驚き。
森の小さな靴屋さん これは真面目な感動編。絵も音楽も素晴らしい。後半の靴によるダンスは、MGM の芸術ここに極まれりといった感を受ける。それにしても、僕の「人に親切をしたら、その瞬間に忘れて恩を着せない」という信条は、このカートゥーンから身につけたもの。
双児騒動 ドルーピー出演の最高傑作。ストーリー、画、音楽とも一部の隙も無い。ドルーピーの双子の兄で怪力のドリーピーが登場し、スパイクは翻弄された後、発狂する。いつもずる賢いスパイクだが、ここでは悪気は無く、ここまでやられると同情したくなる。最終期のテレビ放送では、最後の過激な発狂シーンがカットされていたが、これはノーカットの完璧爆笑編。
逃げてはみたけど 1954 年の超傑作。年代柄絵はイマイチだが、こんなに面白いカートゥーンも珍しい。懲役 500 年のスパイクが、20 年かけて脱獄し、テレビの中に逃げ込むが、そのテレビの行き先は..最後はお決まりの発狂。ひょうきんでバカな所長もいい。
親切好き 熊のバーニーが、おせっかいでビーバーのダム造りを手伝うのだが、意外な結末になる。途中、バーニーが切った木が倒れる方向に注目。MGM 定番のギャグである。
宝さがし 海賊キッドの宝の有り場所を発見した熊のバーニーが宝さがしを行うが、宝をベッドにしているモグラに妨害される。最後はバーニーもモグラに化け、宝を手にするが、結局お人好しのバーニーは...
小鳥が好き 熊のバーニーが、「小鳥専門」の犬を連れて狩りに出かけるが、この犬、「小鳥を可愛がる専門」の犬だった...
善人エド 古い美しい絵と新しい絵が混在するが、カモ撃ちのシーンは何度見ても笑える。ロイ・ジェームスのナレーションが秀逸。それにしても MGM のお姑さんの扱いは...
西部の大決闘 ドルーピー出演の最高傑作のひとつ。広大な牛牧場は圧巻!
チャンピオン誕生 ドルーピーが闘牛チャンピオンに挑戦するが、「夢見た僕が馬鹿だった」と言った後の本気を出したドルーピーが凄い。望みは高く持つものである。それにしてもこのモデルさん、今はどうしているのだろう。
お金と友情 ドルーピーとブッチが金を掘り当てるが、ブッチは独り占めにしようとして...「欲の無い、いい友達だねぇ」
腹話術は楽し 腹話術と称する魔法の装置で、猫が犬をコテンパンにやっつけるが、最後は調子に乗りすぎて...
最優秀ボーイスカウト 例によってスパイクとドルーピーが悪戦苦闘。最高傑作の一つで吹き替えも冴えている。最後の落ちは意外さを超えている。
田舎狼と都会狼 「赤ずきんちゃん」のパロディだが、田舎と都会の良さがわかる。
|
■Trackback Ping URL
これは偽物で外国のスパマー向け。本物は下の方に有ります。
http://www.korngold.jp/bloq/trackback.cgi?20070415174746
» The Piano Concert 「トムとジェリー」 [5001年映画の旅から] × トムとジェリー アカデミー・コレクション(UMD Video) 販売元:ワーナ ... 続きを読む
受信: 11:37, Wednesday, Jun 20, 2007
■コメント
| こんにちは。アベリー作品よくまとめていますね。たいへん参考になりました。 不思議なのは、彼の作品に対して、手塚治虫からはじまって、その他アニメーターたちの評価を聞かないことです。 無視しているのでしょうか。 |
名前: スタンリーメタボリック ¦ 11:33, Wednesday, Jun 20, 2007 ×
スタンリーメタボリックさん、コメントありがとうございます。YouTube の規制が厳しくなって、これらトランスグローバル吹き替えを自由に見れるのも時間の問題かもしれません。なんとか版権をクリアしてトランスグローバル吹き替えを復活させてほしいものです。ありがとうございました。
|
名前: 時津英裕 ¦ 15:57, Wednesday, Jun 20, 2007 ×
| こんばんは。ユーチューブで、ドルーピーの「つかまるのはごめん」を初めて観ました。 トランスグローバルではないのでは。 吹き替えは関啓六さんのような気がします。 まだまだ知らないエイブリー物があるのですね。 それにしてもドルーピーはずいぶんクタビレタ感じのキャラクターでした。 内容もたいして笑えなかったです。 |
名前: スタンリーメタボリック ¦ 20:16, Wednesday, Jul 11, 2007 ×
スタンリーメタボリックさん、コメントありがとうございました。「つかまるのはごめん」は、トランスグローバルの配給ですが、吹き替えは新しく、原作の良さを伝えていません。ドルーピーを見るには、「双児騒動」、「財産をねらえ」、「スポーツの王様」あたりがいいと思います。
|
名前: 時津英裕 ¦ 20:39, Wednesday, Jul 11, 2007 ×
| こんばんは。インフォありか゜とうございます。あの作品はトムジェリの真ん中でやっていましたでしょうか。全く記憶がありません。 ドルーピー物でも、いろんなバージョンがありますが、背景が随分簡素化されたものがありますね。でもギャグのエネルギーは衰えていませんね。 ところで騎兵隊のオオカミの声を原語で聞くと、小林さんより若い声ですね。UTで分かりました。 小林さんの吹き替えで最高傑作は、ヒツジの料理を想像する「煮ようかなー焼こうかなー、それとも蒸そーかなー、あー」 BANG!ですね。 |
名前: スタンリーメタボリック ¦ 20:01, Thursday, Jul 12, 2007 ×
スタンリーメタボリックさん、コメントありがとうございました。「つかまるのはごめん」は、確かにトムとジェリー真ん中で放送されていた気がします。しかし、吹き替えが酷く、途中でチャンネルを変える事が殆どでした。改めて見て、あくまで想像ですが、絵の美しさ、全体の雰囲気から、ドルーピー極初期(恐らく戦時中)の作品と思われます。ドルーピーの声は、やはり玉川良一に止めを刺しますね。玉川良一が声を担当していれば、「つかまるのはごめん」の評価は大いに変わっていたと思います。
|
名前: 時津英裕 ¦ 01:27, Friday, Jul 13, 2007 ×
■コメントを書く
■この記事へのトラックバックURL
こちらが本物です。 http://www.korngold.jp/bloq/blog.cgi/20070415174746
|
|