音楽/芸術の最近のブログ記事
経営難とはいえ、残念至極である。ビートルズの歴史的アルバム誕生の舞台となったスタジオの売却は、ファンの自分としては、なんともやりきれない断腸の思いである。
[後日加筆]
2月22日の報道で、EMIが方針変更し、売却しない事が決まったとの事。とりあえずよかった。
森の小さな靴屋さん
心温まる話。後半の靴によるダンスは、MGMの技術ここに極まれりという感を受ける。
ノミのサーカス
ここでのノミは、犬を好きな事を除き、事実上小人。まじめな恋愛感動編。
ヴァイオリニスト記念日。とにかくハイフェッツとクライスラーの誕生日が同じというのは偶然とは思えない。しかも対照的な芸風。20世紀のヴァイオリニストの中でも特筆すべき2人の誕生日は、ヴァイオリニスト記念日と呼ぶ事にしよう。
山本皓司さんは絃楽器製作者。このところご無沙汰していたのだが、今日は無性に山本さんの事が頭から離れず、たまらず電話したのだが、去年の3月に亡くなられていたとの事。
弦楽器をこよなく愛する純粋な人だった。山本さんが作った楽器を僕が試し弾きしたことが有ったのだが、「自分の楽器を初めて名手に弾いてもらえた」と、涙を浮かべて喜んでおられたのが昨日の出来事のようである。
ご冥福をお祈りしたい。
スタインバーグの WaveLab 6、WaveLab Studio 6 は、僕の一押しサウンドソフトなのだが、これとコンビになる最強のツールが、VB-Audio Plugin である。性能の高さ、ハイセンスなデザインなど、一部の隙もない。
昔は安いシェアウエアだった(C-Limiter はフリーソフトだった、今は 174 ユーロ!)。その後ドングルが付いて価格も跳ね上がったのだが、他社のソフトよりは安い。三種の神器、リミッター、リバーブ、グライコなど、使いやすく高性能のプラグインがリーズナブルな価格。
先日紹介したミュンシュの「幻想」は、録音がデッドなのが唯一の欠点だったのだが、これらのプラグインにより、瑞々しい録音に甦った。
とりあえずオススメは、VB PACK 1(406 ユーロ)、Graphic EQ Pack(174 ユーロ)。
残念ながら、Windows Vista、Windows 7 への対応が一部遅れており(対応版は、クライアントエリアから入手できる)、作者本人も非常に多忙なようだが、メールを書いたところ、順次対応していくとの事。詳しくはこちら(リンク先がウィルスに感染している恐れがあるため、当面リンクを切ります)まで。
演奏者、指揮者など一切明らかにできない。しかしこれは、僕が今までに弾いた最高の演奏である。
これを弾いた頃、僕は元カノの関係で、オーケストラ全体から、いじめ総攻撃に遭っていた。いじめは陰湿の限りを尽くし、この日も例外ではなく、ゲネプロの後食事に出て、戻ってくるとカッターシャツが無い。間違いなく衣装ケースに入れておいた筈である。幸い会場がオーチャード・ホールだったので、大急ぎで東急デパートに走り、クレジットカードでカッターシャツを買い、ぎりぎりで間に合った。
しかし、一旦舞台に出れば、自分に戻る事が出来る。この演奏は指揮者の渾身の指揮とともに、歴史的名演とされている録音である。
日本のオケでここまで出来るか。謹んでお聴きください。
純金箔CD、XRCD、HQCD、SHM-CD、クリスタルCD、SACDなど、音質の良さを売りにしたCDが各社から出ているようだが、この中で、真正高音質CDと呼べるものは、SACDだけである。
あとは全て、良質のマスターテープを使い、今や常識のオーバーサンプリングに最適化させただけである。
理屈は簡単、どんな材料を使おうと、良質なマスターテープを使おうと、44.1KHz、16bitである事に変わりはないからである。この限界を超えるには、SACDにするしか無い。クリスタルCDに二十万円も払うなど愚の骨頂である。
それが証拠に、高音質CDをCD-Rにデジタルコピーしてみるとよい(SACDは不可)。材質が変わっても音質に差が無い事に気付くであろう。
CDの技術は極限まで発達し、今や40倍速でもノーエラーで読み取るドライブが一万円以下で買える時代、良質のマスターテープを使えば音は良くなるが、CDの作り方や材質では音質は変わらない。入っているのは1と0の信号だけであるという事を、肝に銘じておくことである。
高音質CDの音質が良いのは、SACDを別にすれば、良質のマスターテープを使っているからであり、CDの材質や製造工程は関係が無い事を頭に叩き込み、無駄な出費をしてプラシーボ効果に踊らされない事である。
僕が初めてクライバーを「只者ではない」と思った録音。VPOとのベートーヴェンでは今一ピンとこなかったのだが、これを聴いて、まさに変幻自在なオーケストラ・コントロールに唖然とした。
ドヴォルザークのピアノ協奏曲を聴いたのも、これが初めてだったのだが、チェロ協奏曲やヴァイオリン協奏曲に比べると、なんとも退屈な凡作。3楽章に入って初めてドヴォルザークらしい躍動感が出てくるのだが、クライバーの指揮も水を得た魚のような冴えを見せ、巨人リヒテルの戯れるようなピアニズムと共に、圧倒的なクライマックスに持っていく手腕は、まさに怪物。
ことによると、オーケストラがバイエルン国立だった事もクライバーが冴えている要因だったのだろうが、クライバーのCDの中で最も地味だが永遠の輝きを発する名盤である。
先日のミュンシュの「幻想」以来、まだまだ発掘されていない名演が数多く残っていることがわかったが、これも思いがけずCD化された録音である。
ここでのクライバーは、初演者エーリヒではなく、息子のカルロスである。カルロス・クライバーの十八番、「ヴォツェック」だが、これまでは、ウィーン・フィルを振った断片しかなく、これはファンが夢見た全曲盤。
ただし、である。ここは得体のしれない海賊盤の世界。まず真贋鑑定から行わなくてはならない。まず録音が1970年と、クライバーとしては初期の録音。仮に真正クライバーとしても、後のVPOとの圧倒的な断片と比べると、かなり薄味、スケールの小ささは否めない。しかし、独特のリズム感にカルロスらしさを感じないわけでもないが、断定までは出来ない。
VPOとの「終曲」の圧倒的なスケールは、ここには無い。あとは、読者の方々の判断に任せようと思う。
興味がある方は、こちらからご購入ください。ただし、そこは海賊盤。事故ったり届かなくても私は責任を負いません。あくまで自己責任でどうぞ。
何が凄いって、最近発売された、ミュンシュ/パリ管のベルリオーズ「幻想交響曲」ライヴである。これほど情熱的劇的な演奏でも理性を保っているところが凄い。ミュンシュの叫び声も随所に聞こえるが、決して上滑りせず、まさにスレスレの線で誕生した稀有の名演。僕もいっぱしのレコードコレクターとして、今まで数千枚は聴いているし、FM放送での忘れがたい名演も有った。しかし、今になってこんなに衝撃的なCDに出会うとは、正直、思っていなかった。
最近の新しい演奏でも滅多に感動しない僕が、一枚のレコードでこれ程のショックを受けるとは、正直予測していなかった。「ウラニアのエロイカ」、「バイロイトの第九」、ムラヴィンスキーの「ルスランとリュドミラ」、ライナーの「弦チェレ」などショックを受けたり感動したことは有るが、これ程のショックはかつて経験が無い。
この種の超絶的名演は、1950年代までは当たり前のように行われていた。しかし当然ながら、これらはモノラル録音。この「幻想」は、当時考えられる最高のステレオ録音である。敢えて言えば、ホロヴィッツ/ワルターのチャイコが近代的な録音で甦ったようなものである。
さっきから頭痛がひどい。ひょっとすると脳内出血寸前だったのではないか。同時期の同じオケによるスタジオ録音とはまさに別人。涙は出るわ気を失いそうになるわ、筋肉は痙攣するわ、以前から、ベルリオーズ「幻想」としては、ミュンシュ/ボストン響との二回目の録音や、新しい所でチョン・ミュンフンで極まったかと思っていたのだが、まさかこんな凄い録音が眠っていたとは...生きててよかった。
この演奏を教えてくれた友達の言葉「他の全ての演奏がお子様ランチに見える」という言葉が、にわかには信じられなかったのだが、聴いてみて本当だった事がわかった。
騙されたと思って聴いてみてほしい(Altus レーベルから出ており、HMVで入手できる)。
子供向けテレビでレインボーマンというヒーローがいた。戦うのは秘密結社「死ね死ね団」。この歌は、その「死ね死ね団」のテーマなのだが、内容があまりにも過激なため、1クールで別の曲に差し替えられた。原作者川内康範の執念を感じさせる歌。過激な歌が嫌いな人は決して聴かないように。
余談だが、あまりにもショッキングなため、インターネット黎明期には掲示板荒らしの道具としてよく使われた。
毎年恒例、ウィーク・フィルによるニューイヤーコンサートだったが、今年は眠っていて見逃した。悔しい。これで2年連続である。
来年からは気合を入れて゜、見逃しないようにしなければ...
今年は今まで見てきて、紅組が勝つような気がするが、どうか。
はずれたらゴメンナサイ。それにしても後半は、一曲一曲が舞台を最大限に使った一大スペクタクル。NHKの底力ここにあり、という感じだな。
今日は、1701年、赤穂浪士が討ち入りした日である。ヴァイオリンの世界で見れば、ストラディヴァリが黄金期を迎えて、名器をせっせと作っていた時代である。
摩訶不思議な事実が多いヴァイオリン製作史だが、1700年にストラディヴァリが究極の楽器を作って進化が止まり、以降、グァルネリ・デル・ジェスを唯一の例外として、ストラディヴァリの足元に及ぶ楽器を作った人がいない。元祖にして最高。それも少々の差ではなく、足元にも及ばないから、オールド・イタリアンヴァイオリンの価格が天文学的にまで跳ね上がるのである。名器に寸分違わぬ楽器を作っても足元にも及ばないのだから、どうしようもない。
同じような事が弓にも言え、18世紀末頃にフランソワ・トルテが現在の形の弓を作って進化が止まり、以降匹敵する弓を作った人がいない。たかが木の棒1本なのに、足元にも及ばないのだから、摩訶不思議としか言いようが無い。
こんな昔に作られた楽器が、骨董品としてではなく、現役バリバリの「道具」として使われている例は、他に無いのではないか。「経年のなせる業ですよ」と言い切る人はいるが、僕にはそれだけとは到底思えない。
よって、楽器で最高なのは、オールド・イタリアン、弓で最高なのはオールド・フレンチという事になり、同じ産地の材料で寸分違わず作っても、足元にも及ばないのだから、これらの楽器の秘密が解き明かされることは、恐らく無いだろう。
戦前から戦後、日本中を魅了した歌声。日本が世界に誇る我らがテナー、藤原義江である。リリックな声質に加え、なんといっても、「藤原節」と呼ばれる独特な歌い回しが、日本人の心の琴線に触れる。ここでは、代表的な2曲を紹介する。
迷わず、「ナイアガラ・カレンダー」と、「レッツ・オンド・アゲイン」である。
セールス的には最も成功しなかった(ベスト100にも入らなかった)この2枚が無性に好きなのである。
売れなかったわけは、共に時代を先取りしすぎていたから。もっぱらパロディとコミックソングだが、内容は底知れぬほど深い。
とにかく聴いてみて欲しい。なお、「ナイアガラ・カレンダー」は30周年記念リマスター盤と旧盤が有るが、これは別物と言っていい。歌は同じだが、編集が大幅に異なる。詳述は避けるが、旧盤をおろそかにしているわけではない。どちらか1枚と言われれば、躊躇なく30周年記念盤だろう。1枚で2枚分楽しめる。音質も劇的に良い。
「レッツ・オンド・アゲイン」では、名言「期待は失望の母である」も出てくる。30周年記念リマスタリングからは漏れたようだが、2011年に始まる第2弾に期待しよう。
いずれにしても、30年を経ても全く衰えないパワーは凄い。どちらか1枚と言われたら、答えに窮する。とにかく、歴史的名盤であることは間違いない。
先日はあっけなく頓挫したビートルズ全アルバムのマラソン・リスニングに再び挑戦。
つまり、まだ聴いていない8枚と、パースト・マスターズ2枚を全て聴くという事。
午前中から休憩をはさんで、午後8時に貫徹。今は、僕のブログと相互リンクしている「ちろの はねっかえりブログ」のちろさんが推薦してくれた、ムーンライダーズのCDを聴いている。
さて、ビートルズを全て聴いた感想だが、まず、少なくとも不良盤は1枚も無くて、ひと安心。それで、感想は、まず最近は無視していたに等しかった初期録音が激烈に音質向上しているのを聴いて、新たな可能性を見い出した事。
しかし、アルバム「Let It Be」はやはり違和感が有るな。Let It Be と Get Back は、シングルで出た(パースト・マスターズに入っている)バージョンの方が断然好き。
それから、「ハード・デイズ・ナイト」がこんなに名曲連続とは、嬉しい再発見だった。他にも書きたい事は有るが、今は放心状態なので、この辺で。
疲れた...
先日注文したビートルズの新リマスターBOXだが、10月末の納期まではとても待てないと判断。反則技で入手してしまった。
つまり、HMVの注文をキャンセルし、アマゾンで店を出している「ロンサムレコード」という店に4000円増しの39800円で昨日注文し、翌日の今日、あっけなく届いたというわけ。もちろん未開封新品。
さて、今日はビートルズアルバム大マラソン大会で、全アルバムを聴こうと「プリーズ・プリーズ・ミー」から張り切って聴き始めたのだが、途中で我慢できなくなり(根性無しである)、「サージェント・ペパーズ...」、「ホワイトアルバム」、「アビイ・ロード」を聴いた。
音の感想は、今まで白内障で曇っていた目が、手術で蘇った時のよう。とにかくクリアな音、別の聴き方をすると、地味な音とも言えなくもない。しかし、よく聴くと、今までにぎやかに思っていた音は、歪みと雑音だったのである(それにドンシャリ)。「アビイ・ロード」のシンバルは、今まで歪みまくっていたのがクリアになっているし、「サージェント・ペパーズ...」も、今まで聴こえなかった音が鮮明に浮き上がってくる。
つまり、今まで英国輸入LPでしか聴けなかった生々しい音が、ようやくCDで蘇ったという事になる。
ただし、これは僕が愛用している自作真空管アンプとスピーカーで聴いた感想なので、どのステレオでもこうなるとは限らない。
さて、これで興味が湧いた人は、迷わずBOXを買う事。特典DVDは見ごたえが有るし、今まで知らなかったビートルズの魅力を逃さず味わえるから。廃盤になる事はまず無いから、あわてる必要は無い。
[後に加筆]
その後、「イエロー・サブマリン」を聴いたが、これは劇的に音が良くなっている。国内盤LPの音しか知らないから当たり前かもしれないが、旧A面は彫りの深い生々しい音、旧B面のサントラは、今までのイージーリスニング風の音から、クラシカルな音になっている。
[さらに加筆]
「ラバー・ソウル」を聴いた。これも劇的に音が良くなっている。特に、粒立ちの良い、耳の奥をくすぐるようなパーカッションは特筆するべき(真空管アンプのおかげかもしれないが)。これで分かった事は、今回のデジタル・リマスタリングの効果は、初期録音ほど顕著であるという事である。
この歌(早春の港)が流行っていた頃は、僕は感情が最高に鋭敏になっていたな。久し振りに聴いて感動。昔の歌は良かったね。今の流行歌は乗りの良さばかり追求して真の歌心が無いね。


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