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 東京生まれの人で、東京タワーに行った事が無い人が多いように、数千枚のCD、LPをコレクションしているのに、誰でも知っている曲が無かったりする。僕の場合は、ビゼー「アルルの女」、グリーグ「ペール・ギュント」がそれで、今まで一枚もCD、LPを持っていなかったため、この際、買う事にした。

 特に、「ペール・ギュント」は、母親が持っていた25cmLPのオーマンディ指揮の演奏で擦り切れるほど聴いた曲。特に「ソルヴェイグの歌」が好きで、母によるとこればかり聴いていたらしい。今聴いても本当に美しい。グリーグの叙情性ここに極まった感が有る名曲である。ここではその「ソルヴェイグの歌」の他、否が応でも盛り上がる「山の魔王の宮殿にて」、「アルルの女」より「ファランドール」を紹介する。

グリーグ「ペール・ギュント」組曲より

山の魔王の宮殿にて

ソルヴェイグの歌

ビゼー「アルルの女」組曲より

ファランドール

 おなじみラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。CDを調べていくと、まず目に付くのがラフマニノフの自作自演、これは、ラフマニノフが絶賛したストコフスキーとの共演で、演奏も素晴らしいが、いかんせん録音が古い。これを忠実に現代に蘇らせたのがアシュケナージ。アシュケナージには数種の録音が有るが、結局、最初のコンドラシンと共演した盤が最高の出来だった。

 ところが、それら全てに冠絶する名演が存在しているのである。巨人リヒテルである。打鍵の強靭さ、濃厚な表現のロマンティックさ、すべての面で、原作を超えているのではないかとさえ思える演奏。この録音は、よくオーケストラが薄いと言われるが、確かに超一流の響きではないかもしれないが、リヒテルの変幻自在のソロによく付けているという意味ではブラヴォーである。

 モノラルで全曲公開しようかとも考えたが、これはバリバリの現役盤なのと、ステレオでないと真価が伝わらない可能性もあるので、1楽章と3楽章のサワリをステレオで公開することにした。これで、この演奏の素晴らしさが認知され、CDの売り上げが上がればと祈っている。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

第1楽章冒頭

第3楽章後半

 ホロヴィッツ&ワルターと言えば、1948年のチャイコフスキーが名高いが、これもそれに勝るとも劣らない名演。ブラームスのピアノ協奏曲第1番、1936年、コンセルトヘボウでのライヴである。全曲公開したいのだが、1楽章に残念な欠落が有る他、曲自体も渋く、ここでは3楽章のみを紹介する。この曲に対する認識が変わること請け合いである。

 もともと当時としては驚異的な名録音だったのだが、コロムビアからレコード化されたLPではチャイコフスキーとカップリングされており、ブラームスは片面に押し込まれたため音が痩せていたが、これは、日本ブルーノ・ワルター協会の復刻で、両面にたっぷりカッティングされたものからMP3化した。

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番第3楽章

 「こち亀」は、連載が始まった中学生の頃から読んでいる。このところご無沙汰だが、今も続いているのだろうか。いずれにしても、この連載、週刊漫画としてはギネス入りは間違いないだろう。

 さて、「こち亀」のアニメ化が発表された時には一抹の不安が有った。しかし、始まってみると、原作の良さをかけらもおろそかにしない作りの良さに、ひと安堵した。また、起用された歌手たちの豪華さも、フジテレビのアニメだけの事はあった。特に、「だまって俺についてこい」、「毎日、ノープロブレム」には毎週力をもらった。

 そんな歌を集めたCD「こち亀百歌選」がリリースされたのは何年前だろう。今も入手可能かわからないので、ここではモノーラルで6曲を紹介する。ステレオで聴きたい方は、CDを探してください。

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だまって俺についてこい(青島幸男の名調子、天童よしみの歌)

気持ちだよ(吉田拓郎の知られざる名曲)

淑女の夢は万華鏡

葛飾ラプソディー

毎日、ノープロブレム

おいでよ亀有

 毎度おなじみ、ルロイ・アンダーソンの名曲集である。曲の素晴らしさに惹かれ、決定盤とされているアーサー・フィードラー指揮のCDを買って、がっかりされた方も多いと思う。

 しかし、ルロイ・アンダーソンの名曲には、作曲者自身による自作自演という知られざる決定盤が有ることを知らない人も多いと思う。

 アンダーソンは、そのレパートリーのほとんどを、モノーラルとステレオで録音しているのだが、圧倒的に素晴らしいのはモノーラルの方である。

 オーケストラは、彼のために編成された特別編成。何でも、NBC交響楽団、ニューヨーク・フィルのメンバーが中心らしい。まさに「プロフェッショナル」な仕事ぶりである。一曲だけと言われたら、"The Waltzing Cat" である。途中、テンポが上がる部分の絶妙さは、どんな指揮者もかなわない。

 ここでは、そのモノーラル録音から11曲を、音を悪くしたMP3で公開する。サンプリング周波数を半分にしているので、元の音に戻すのは不可能です。良い音で聴きたい方は、こちらでCDを購入してください。

Blue Tango

The Syncopated Clock

Plink,Plank,Plunk!

Fiddle-Faddle

A Trumpeter's Lullaby

The Typewriter

Forgotten Dreams

The Waltzing Cat

Bugler's Holiday

Sandpaper Ballet

Sleigh Ride

 吉田拓郎の名曲である。「今日までそして明日から」。オリジナルとつま恋2006をYouTubeから。

 チャイコフスキー「くるみ割り人形」は素晴らしい。チャイコフスキーの最高傑作かもしれない。一言でいうなら、無駄が無い事。踊るためだけのような曲が一曲も無い。聴くなら当然全曲を聴くべきで、それが無理なら第二幕全曲。組曲やハイライトでは真価は決してわからない。

 さて、ここで鳴り物入りで登場したラトルの全曲盤である。売る事だけを考えれば、三大バレエハイライトでもよかったわけで、ここで「くるみ割り」を全曲録音したという事は、ラトルはこの曲の真価を見切っていると見た方がよいであろう。

 「くるみ割り」全曲には、ドラティ/コンセルトヘボウという、まごうかたなき決定盤が有り、ラトルがそれに迫れるか、あわよくば超えるか、といったところを期待して予約購入し、聴いてみたのだが...

 う~む。ドラティを100点とすれば、78点といったところか。まず、相変わらずラトルがベルリン・フィルをコントロールできていないばかりか、ラトル・サウンドといった主張も感じられない。目立つのは小細工。一旦弱くしてクレッシェンドするような、昔セルがよく用いた手法や、チェリビダッケの出来損ないのようなアーティキュレーションによる強弱。肝心の表現の根幹になるべき主張が無い。

 昔、ラトル/ウィーン・フィルのリハーサルを見学した事が有るのだが、かなり細かいリハで、オーケストラから不満が出ないのが不思議だった。演奏も立派。ラトルはベルリン・フィルでも同じようにリハーサルしていると思われ、だとすると、この演奏を聴く限り、ラトルとベルリン・フィルは相性が悪いとしか言いようがなく、ベルリン・フィルは早急に次なる指揮者を見つけないと、取り返しのつかない事になると思った。

 僕が小学生だった頃、ラジオの音楽番組では日本の歌と海外の歌が同格で放送されていた。その外国の歌で人気を独占していたのが、カーペンターズである。純粋な歌詞、美しい旋律、素晴らしい歌声。どれをとっても文句のつけようのないものであった。

 そんなカーペンターズの歌で、僕が最も愛する歌が、この "Sing" である。歌う事の素晴らしさを歌った単純な歌詞だが、シンプルで誰にもわかりやすい旋律とカレンの歌声と共に、当時のヒットチャートで上位を独占していた。

 他にも聴いてほしい歌はあるのだが(トップ・オブ・ザ・ワールドとかイエスタディ・ワンス・モアとか)、ここでは "Sing" のみ、英語と日本語(来日公演ライヴ)の歌をモノーラルで紹介する。オリジナルも素晴らしいが、来日公演では日本語で、地元の児童合唱と共に感動的な盛り上がりとなった歴史的名唱である。

 ステレオで聴きたい人は、CDを購入してください。

Sing

Sing(来日公演)

 ここで紹介する2組の音楽アルバムは、いずれも僕が生まれた時から家にあったものである。ハリー・ベラフォンテ。今の人には『ウィ・アー・ザ・ワールド』を送りだした『USAフォー・アフリカ』の提唱者と言った方がわかりやすいかもしれない。黒人歌手&エンターテイナー。そのハスキーで張りがあり力強くて人間的な歌声に、幼少時の僕は虜になった。また、エンターテイナーとしても、バンド、コーラス、挙句の果てに客まで1人でまとめ上げる芸の素晴らしさに唖然とした。この2組のアルバムから僕の音楽性が形成されたことは想像に難くない。

 1組目は、今や伝説になっている1959年のカーネギー・ホールライヴ、もう一つは、ベラフォンテの歌とコーラスだけによるスピリチュアル集。スピリチュアル(黒人霊歌)は、奴隷時代の黒人たちの魂の声である。

 いずれも、今でもステレオのCDが入手できる(ここここ)が、僕が幼少時に聴いたレコードはモノーラルだった。当時はステレオ黎明期であり、ステレオで収録された録音でもモノーラルでリリースされた。なぜなら、当時はまだステレオのプレーヤーが普及しておらず、ステレオのレコードをモノーラルのカートリッジで再生すると盤を傷めてしまうからである(逆は可能だがノイズが増える)。

 ここでは2組のアルバムから12曲を紹介する。ただし、モノーラルで。ステレオで聴きたい方は、CDを購入してください。カーネギー・ホール・ライヴは数種出ているが、写真のブルーのCDが最も音が良い代わりに歌詞対訳は無い。

カーネギー・ホール・ライヴより

1.序奏~いとしのコーラ~シルヴィ

2.ジョン・ヘンリー

3.バナナ・ボート

4.ダニー・ボーイ

5.マティルダ~エンディング

スピリチュアル集より

1.Wake Up Jacob

2.Ezekiel

3.Oh Let Me Fly

4.Swing Low

5.Stars Shinin'(By 'N By)

6.Oh Freedom!

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 ちびまる子ちゃんのエンディングテーマである。今まで YouTobe にまともな動画が無かったのだが、今年に入って絵が変わり、初代の画像つきがアップされた。

 迷って悩んで涙が溢れ出しても、つまづいたり立ち直れない時でも、一人で泣いている時も、アララの呪文を唱えれば元気になれるという感動的で心温まる歌である。

 この歌には何度となく元気をもらった。どうも今回の希死念慮以来、心が子供に帰っている気がする。

四つのお願い--ちあきなおみ

 これも幼時体験で刷り込まれている曲。橋幸夫もいいが、ここは何と言っても吉永小百合の清純な歌声が聴きもの。

いつでも夢を--橋幸夫、吉永小百合

 「上を向いて歩こう」と共に、尊敬する故・中村八大さんの最高傑作。これも幼時体験で刷り込まれている僕が愛してやまない歌。

 一週間頭を冷やした。少しずつ心が前を向いているような気がするが、まだ全快には程遠い。今日は病院に行き、抗鬱剤を増やしてもらった。またしばらく頭を冷やしたい。

 リハビリの一つとして、クラシック音楽を聴くことにチャレンジしたのだが、今の僕の耳には管弦楽やオペラは重すぎる。そこで選んだのは、グリーグのピアノ小品集。チャイコフスキーもそうだが、グリーグもロマンティックで親しみやすいピアノ小品をたくさん書き遺しており、今の僕には最適。ヴァイオリンにはこのような雰囲気の小品は無く、ピアニストが羨ましくなる。

 僕の愛聴盤は、バラス・ショコライのピアノ。と言っても、ショコライなんて無名だし、ピンとこない人も多いと思う。ところがこの演奏、技術も音楽性も万全で、ロマンティックでありながら無駄な感情が無い完璧な演奏なのである。この演奏は、ナクソスから一枚1000円の廉価盤として発売されていたもの。ナクソスの廉価盤はまさに玉石混交だが、これは大当たり。録音も素晴らしい。

 現在入手不可能になっているようなので、数十曲ある小品の中から8曲を紹介する。

その1

その2

その3

その4

その5

その6

その7

その8

 今日のアクセス解析を見ていたら、検索エンジン経由で僕が約一年前に書いた「ある記事」に飛んできた人がいた。見てみたら、懐かしい記事が...

 一週間ぶりに聴く「音楽」である。何度聴いただろう。何度聴いても飽きない。ほんの少しだけれども、この世もまだ捨てたものじゃないなと思った。クラシック音楽じゃないし、好みは分かれると思うが、僕は好きなんだ。

雨の季節に聴きたくなる歌

 音が甦ったアンプで聴いているのは、何を隠そう、カルロス・クライバーのDG録音全集。CD12枚組で6700円のバリュープライス。これで「魔弾の射手」から「トリスタン」までクライバーのDG録音全てが手に入る。ただし、歌詞対訳などは付いていないので、マニア向けかもしれない。

 それにしても、たったこれだけのスタジオ録音を残しただけで世を去ってしまうとは、いかにも惜しい。いや、むしろこれだけ残っていただけでも幸運なのかもしれない。稀有の天才一世一代の録音集である。

 今日は朝からこればかり聴いている。聴いていると、来日公演で見た華麗な指揮姿が思い起こされて、何とも言えない気分になった。

 この中で、クライバーが最もクライバーらしいのは、ヨハン・シュトラウスの「こうもり」である。やはりバイエルンのオケを振る時のクライバーは生気が全く違う。その意味では、1986年の来日公演全てを聴けた僕は幸せであった。他のオケ、ウィーン・フィルやドレスデンを振っているクライバーは、ややよそ行きの感を受ける。

 本音を言えば、もっと録音を残してほしかった。しかし、これだけ残っていただけでも幸せである。

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 チャイコと言っても交響曲やセレナーデではない。チャイコフスキーの駄作とされている組曲第3番である。ろくにCDも無いこの曲だが、第4曲のロココ変奏曲は素晴らしい。それよりも何よりも、ここでのマゼールが素晴らしいのである。

 1963年と、マゼールとしては最初期の録音だが、後の力みや不自然な強弱やテンポの設定が無く、自然体でオーケストラを思い切りダイナミックにドライブし、絶妙のアゴーギクで曲の素晴らしさをかけらもおろそかにせず音にしている様は痛快である。最後のポロネーズではオーケストラが爆発する。本当に素晴らしい。

 それにしても、チャイコフスキーのカップリングがR.シュトラウスの「死と変容」とは、レコード会社は一体何を考えているのか。いずれにしてもこのチャイコは、マゼールの最高傑作のひとつだろう。

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 注文から何カ月待たされたのだろう。ようやく届いた。もともと名演名録音とされたCD。調べたところ、全曲盤でも数種類有るようである。この中では、写真で紹介している盤が、知られざる組曲を含み、音質も最も良いようである(最も音が良かったのは最良の条件で再生したLP、なお、カップリングの組曲は、曲を素っ裸にしたような表現でいただけない)。ジャケット写真中央部の四角がオリジナルLPのジャケットである。昔はこれで一辺30cmだった。各社在庫に限りが有るようなので、欲しい人はお早めに。。

 僕の「無人島の一枚(厳密には2枚)」である。

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 このグローフェという作曲家、この「グランド・キャニオン」とかガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」の編曲だけで有名な作曲家だが、こと駄曲と思われている「グランド・キャニオン」が、ドラティの魔術で名曲に変身する。とにかく、楽譜に書いてある事をそのまま音にしただけなのに、この変貌は何なのか。カップリングのガーシュイン「ポーギーとベス」も素晴らしい。

 ドラティは、1960年代までは、オーケストラ・ビルダーとしての名声は有ったものの、表現が作為的で、感動とはほど遠いものであった。そのドラティが、1970年代になって急変する。わざとらしい表情は影も形も無くなり、有るのは楽譜通りの純音楽のみ。最高傑作は、コンセルトヘボウとの「くるみ割り人形」全曲。これも楽譜通りに演奏しただけなのに、ハンガリー人特有のリズム感で音がはじけ飛ぶ様は、まさに円熟しきった名人芸であろう。

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 戦前から戦後、日本中を魅了した歌声。日本が世界に誇る我らがテナー、藤原義江である。リリックな声質に加え、なんといっても、「藤原節」と呼ばれる独特な歌い回しが、日本人の心の琴線に触れる。ここでは、代表的な2曲を紹介する。

鉾をおさめて

箱根の山(箱根八里)

2010年9月

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