僕が東京で愛用しているプリアンプは、三栄無線のキットSP-77(CRパーツは自分流にアレンジ)。要は、マランツ7の回路を現代に蘇らせたモデルである。このアンプについては、ネット検索をかけても、僕のホームページしかヒットしない。よほど売れなかったか、組み立てが大変なので、挫折した人が多いのかはよくわからない。凝りまくった良いキットだっただけに残念である。
ここで謎が有るのである。イコライザ回路のマイカコンデンサが、マランツ・オリジナルは5600pF(0.0056μF)なのだが、これが6800pF(0.0068μF)に変更されているのである。昔、購入時に三栄無線の技術担当店員に質問したのだが、オリジナルではRIAA偏差が多いので変更したとの事。確かに当時のマランツ7やマッキンC-22のイコライザ特性は、中音域が膨らんでいる(ラジオ技術別冊による)。この特性が、当時のアンプの音のカラーになっていた事だけは間違いない。
これを回避するためのパラメータ変更なのか、5600pFを6800pFに変えると特性がどう変わるかが、測定器も無いし、東京ではLPプレーヤーも無いのでわからない。雑誌「無線と実験」でこの三栄のキットの組み立て記事を書かれた藤本伸一氏のホームページは消滅しており、質問のしようが無い。藤本氏はこのキットを6800pFで組まれていたと記憶している。この藤本作のアンプを三栄無線で試聴したのだが、いい音だった。僕も6800pFで組んだ。現在入手可能なサンバレーのキットは5600pF。パーツの交換は簡単なのだが、できる限り半田ごては当てたくない。
NF型イコライザは設計したことが無いのでわからないのだが、CR共振回路でコンデンサの容量が増えると共振周波数が下がる。という事だと、高い方のNFBが増えて、中音域が落ちる。これ位しかわからない(正しいという保証は無い、今更ながら情けない)。CR共振回路の共振周波数は1/2πCRだから、680kΩと6800pFで、、、...あーわからん。
この事について、現在の三栄無線のホームページに質問したのだが、「論より証拠、自分で試してください」と返事が来た。もう答えられるスタッフがいないのだろう。どなたかこの謎がわかる方がいらっしゃいましたら、どうかご教示ください。下の回路図は、クリックするとポップアップします。よろしくお願い致しますm(_ _)m
[追記]
その後計算したのだが、5600pFと680kΩの共振周波数は約41.8Hz、6800pFだと約34.5Hzである事がわかった。という事は、かなり低い周波数に共振している。となると、最終特性は、この周波数から減衰が始まる事になる。つまり、この周波数が低いと、中音域のカーブが変わり、三栄無線の技術者が言うとおり、オリジナルで起こっていた中域の膨らみを減らすことができる事になる。
しかし、超低域の周波数で約7.5Hzの差は、大きな差ではない。周波数特性の計算には対数を使うような気もするが、これ以上は考えたくない。1アマの免許を取った16歳の頃には、どんな回路でも解析したものだが、今の頭脳は当時の頭脳ではない。少なくとも、あまり過剰に気にする事は無さそうである。


マランツ7の音の良さは電源にある」言い過ぎでしょうか?
セレン整流器の音質がマランツ7の音質だと思います
ボリュームも米製クラロスタットが後期の日本製より
音が良いと言われてます、日本製はダメです
回路が同じなら同じ音が出るとお思いのようですが
とんでもない間違いです、部品で音質が大きく変わるのは
オーディオマニアの間では常識です
とおりすがりさん、コメントありがとうございました。以前、似たようなことを書いた人がいましたが、それほどまでに、オリジナルのマランツ#7は音が良いのでしょうね。
僕はオリジナルの音は知りませんし、部品が違えば音が変わるのは当たり前です。だからと言って、オリジナル以外はダメと排他的に論じるのはどうかと思います。
回路が優れているのは誰もが認める事実で、新しい部品で組んだらどんな音になるのかと興味津々で組みましたが、手前味噌と言われようと、僕のマランツ#7回路アンプは音が良いと思います。
オリジナルと違うかどうかは別問題です。オリジナルはさぞかし素晴らしい音なのでしょうね。他のアンプが目に入らなくなるほど...
自称オーディオ自慢の人たちの酷い音のアンプは嫌というほど聴かされた経験が有りますが。。。