言うまでもなく、ディップメーターである。高周波製品の調整には必携。共振周波数の測定からL、Cの測定、吸収型周波数計、簡易周波数発振器まで幅広く使える。こんなにアマチュアに愛された万能測定器も珍しいだろう。メーカーは三田無線研究所(DELICA)。手作り測定器の分野では老舗兼トップメーカーである。以前はアナログのディップメーターWB-200(半導体によるディップメーターという事で、トランスディッパーと呼ばれていた)を20年以上使っていたが、精度がずれ、再調整も中止したとの事なので、デジタルDMC-230S2に買い替えた。これで、周波数がずれる事も無い。20年以上愛用したWB-200には、ひたすら感謝である。ジュラルミンのケースが物々しいが、高周波製品を自作したり調整したりする人には文句なしに推薦したい。
久しぶりに三田無線のHPを見て驚いた。価格表を見ると、大半の製品が在庫切れになっているではないか(真相はこちらのようである。アフターサービスだけでやっていけるのか。まあ、海底ケーブル静電容量測定装置のような、三田無線にしか無い160万円もする世界中で使われている測定器もあるので、これらのメンテで持つのかもしれない)。僕が持っている、中波からVHFまでカバーするディップメーターDMC-230S2も在庫切れ(買っておいてよかった。これから買う人は、中波はカバーしていないがDMC-200Aを買うべし。これもいつ在庫が無くなるかわからない)。これで、標準的な中間周波数 455kHz IFT の調整が出来なくなった。これは、プロの世界で(アマチュアでも)ディップメーター(中間周波数 455kHz も。クリスタルフィルターが普及した現在、中間周波数 455kHz で設計する人はいないだろう)がすでに過去のものになった事を現している。それに、回路が単純なディップメーターは自作派の格好のターゲットという事もある。ネットで検索すると、数多い自作記事がヒットする。コイルを巻く手間さえかければ完成品を買うよりはるかに安価に自作できる(最近では、バリコンが手に入れば、という条件が付くかも)。三田無線としても苦しいところだが、こんな事で潰れる三田無線とは思っていない。味のある測定器メーカーの元祖として、何とか頑張って欲しい。
ディップメーター勢ぞろい(アナログのみ、測定器コレクターの方による力の入ったページ)


コメントする