サイモン・ラトルがバーミンガムのオーケストラを振ったマーラーの7番と3番を聴いた。バーミンガムのラトルを聴くのはこれが初めてである。最近のベルリン・フィルを振った録音は聴いた事が有ったのだが、あまり感心しなかった。今回バーミンガムの録音を聴いて、心の底から驚いた。ラトルは現在世界最高の指揮者かもしれない。最近はベルリン・フィルで四苦八苦しているようだが、バーミンガムでの録音では、底知れぬ才能を感じさせる。
オケからコーラスの隅々まで神経の行き届いた音色と音程の統一感。自然体でありながら、曲のディテールの一つ一つをかけらたりとも逃さず音にしている様は、指揮者とオケが蜜月状態だった事を物語っている。指揮者とオケの信頼関係がひしひしと伝わってくる。
ベルリン・フィルを指揮したラトルは、今のところ本領発揮しているとは、お世辞にも言い難い。しかし、これから時間をかけてオケを手中に収めれば、カラヤン以来のベルリン・フィル黄金時代が再び来るかもしれない。
それにしても、イギリスの地方オケに、ここまで出来るものか。現実とは思えない。


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