きのう死体で発見された飯島愛さんの部屋から大量の薬物が発見されたという。どれくらいを「大量」というのかわからないが、ここでもう一度、薬についてまとめておきたい。
ハルシオンに代表されるベンゾジアゼピン系睡眠導入剤は、同種の薬の中では極めて安全な薬である(中でもハルシオンは最も優れるとされる)。ハルシオンで死のうと思えば、0.25mg錠を1000錠以上飲まなければならないだろう。そんな事をしても、吐き出すのがオチだ。習慣性も、無いではないが少なく、急に止めると悪夢を見るくらいである。
従来から「危険」とされる睡眠薬は、1970年代まで主流だったバルビツール酸系と呼ばれるもので、これは極めて危ない。耐性が出来るのが早く、どんどん量が増えていき、さらに悪いことには中枢神経系統を無差別に抑制するため、少し多めに飲んだだけでも心臓と呼吸が止まって死ぬ。このため、現在処方される事は、まず無い。バルビツール酸系で現在処方されるのは、カクテル薬のベゲタミンだけではないか。
現在よく処方される薬で比較的危険なのは、抗うつ剤とメジャー・トランキライザーだが、これとて、バルビツール酸系の薬よりは遥かに安全な薬である。医師の指導を守るのは当然としても、死ぬためには数百錠を飲まなければならず、自殺は難しい。第一、日常必要とする人は、そんな量をため込むこと自体が不可能だろう。
効果が軽いマイナー・トランキライザーの成分は、睡眠導入剤と同じベンゾジアゼピン系で、これもわずかに習慣性が有るが、極めて安全な薬である。
「薬=危険」という考えは、バルビツール酸が主流だった過去の考え方である。良い医者を見つけて適切な処方を受ければ、安全に精神をコントロールできる。向精神薬、抗不安剤、抗うつ剤は、新薬が次々に開発されており、効能と安全性が向上している。意図的に死のうとして飲む人は別として、医者に処方された量を適切に飲む分には、危険性は低い。安心して飲んでよいと断言できる。


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