ホロヴィッツ独奏のチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第一番については、古株ネットワーカーの方は、僕が1990年代に開設していたホームページを思い出される方も多いだろう。
僕はとにかくホロヴィッツのチャイコフスキーのファンで、発売された録音は、おそらく全て聴いていると思う。共演した指揮者は、トスカニーニ3種、スタインバーグ、バルビローリ、ワルター、セルである。
さて、改めて聴いて、ホロヴィッツが如何に凄いピアニストであったかを再認識した。これらの録音で最高なのは、音は悪いがワルター(1948年)、それに1943年のトスカニーニとのライヴである。最悪なのはセルとの共演、これは1953年のライヴだが、確か、このコンサートを最後にホロヴィッツは12年にわたってコンサート活動を止めてしまう。いかにもその引き金になりそうな、ボロボロの演奏である。
最も完成度が高いのは、前述トスカニーニとの1943年ライヴ録音(RCA)、音も当時としては良い。最もロマンティックで感動的なのは、1948年ワルターとの共演である。聴衆の熱狂も録音されているが、こんなコンサートを生で聴いたら、もう一生コンサートに行かなくてもいいのではないかとさえ思えるロマンティックでドラマティックな名演である。ワルターのチャイコフスキーも珍しいが、こんなに燃えたワルターも珍しい。
これら二つの名演は、デジタル技術で音質やピッチの補正を行い、ノイズ除去も行ってCD-Rに何枚も焼いて保存している。ヴァイオリン以外で「無人島の一枚を選べ」と言われたら、僕は躊躇なくこれを選ぶだろう。
ワルター盤は海賊盤で入手困難なので、例によって音質を悪くしたMP3ファイルをアップロードしておく。

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