自己愛

 TBSニュースでモラル・ハラスメント、「オレは悪くない!お前が悪い!」という夫婦関係、妻を罵倒する夫の声の録音が放送されていた。原因は、「自己愛」、「自己愛性人格障害」である。

 僕の死んだ父親がこれだった。どんな些細な事でも、くだらない事でも、もちろん真面目な事でも、絶対に自分の非を認めず、家族のせいにする、暴力をふるう。知らないことを尋ねられて、「知らない」と言えない。精神年齢が子供と同じである。たかが四人家族で王様になって何になるのか。しかし、父親は、自分の愚かさがわからない。ここまで来ると病気である。「自己愛性人格障害」。自分は偉い、自分は特別だと思い込む。病的なまでに。。自分の愚かさに気付いた時は、既に手遅れ。

 この父親の障害は、夫婦自殺、家庭崩壊という最悪の結果となった。僕は16歳の時から病院通いで薬漬け。妹は意地を張って病院に行かず、言葉は悪いが両親自殺のショックで気が狂い、残された子供二人でカネ以外のコミュニケーションも無い。冷たい親戚と気の狂った妹がいる実家には帰りたくない。

 以前も書いたが、両親の結婚が間違いだったのだ。僕は両親をお見合いさせた親類を怨む。もちろん両親が結婚しなければ、自分は生まれなかった。音楽の才能も無かった。しかし、生まれない方が良かったと何度思った事か。何度死のうとした事か。

 とにかく生きなければ。ある時は死に切れず、ある時は助けられ、今生きている。神様が「生きなさい」と言っているのだろう。

 こんな事を書くと、またバカな奴が「死ね」とか「実家に帰れ」とか書いてくるかもしれない。しかし、バカが何を言っても僕の心は揺れない。あらゆる苦難を乗り越えてきた強い自分で、残りの人生を歩んで行きたい。

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コメント(8)

マエストロ!辛い文章だけど拝読しました。
ちろは全く違うケースで、芥川じゃないけど、ただぼんやりと、
生きてくコトに齟齬を感じて、この世からおさらばしたい時代がありました。
ハイティーンの頃。そん時のコト、自ブログに書いてます。
4月30日 文化芸術カテゴリ
<薔薇がなくちゃ生きていけない>に少しだけ。 
たぶんそうなった伏線は、海面下の氷山のように
自分の中に眠ってるんだろうな・・・。 
ご自身の見たくない現実にも、眼をそらさないマエストロは 
在る部分、強いひとなんだと思います。

 ちろさん、苦しい文章を読んでくださり、また、コメントをありがとうございました。

 このような「心の叫び」は、できれば書きたくないのですが、ときどき無性に誰かに聞いて欲しくて書いてしまいます。

 誰でも、まともな人なら、「一線を越えて向こうの世界に生きたい」、「自分はなぜ生まれてきたのか」、「なぜ生きているのか」、「なぜ生きなければならないのか」など、人間の根幹に係る事を考えた事があると思います。

 僕の人生は、「まさに家族との闘い」、「自分との闘い」でした、生と死の間を行ったり来たり。先日も本気で死のうと思ってブログで本音(半生)を吐露したら、それを読んだ知人が深夜にもかかわらず電話をくださり駆けつけて来られ、朝の5時までファミレスで話し合い、自殺を思いとどまりました。

 今までいくら死のうとしても、死ぬ事ができません。多分、神様が「生きなさい」と言っているのでしょう。これからも、どうなるかわかりませんが、生きている以上、「懸命に」生きていきたいと思います。

そうです! 神様が 「マエストロ、生きなさい!」とおっしゃられているんです。そして、マエストロをおまもり下さっているんです。この1年の鶴、生まれて初めて10階より高い住居に住むようになり、 とても死にたいときは、バルコニーから見下ろす階下の木々が「そこは、そんなに高い場所ではないわよ、いらっしゃいよ!」と手招きしているように見えました。 
マエストロを必要としている人がマエストロの周りにたくさんいらっしゃいますよ。まだ、マエストロご自身が気づいていらっしゃらないだけだと鶴は思います。 どうか、肩の力を抜いて「懸命に」生きてくださいますよう、心からお祈りいたしております。

 鶴さん、励ましのコメントありがとうございました。

 そうですね、首を吊ろうとしたら紐をかけた金具が折れ、薬を飲もうとしたら電話がかかってきて駆け付けられ、親友からは「死ぬな」というメール。ビルから飛び降りようとしたら、鉄条網の金網が高すぎて登れず、とにかくどうあがいても死ねません。

 でも、致死量の薬だけは「お守り」代わりに持っています。「いつでも死ねる」と考えるとホッとするのです。

 しかし、生きなければ!沢山(ではないが)の、かけがえの無い友達たちを悲しませるわけにはいかない。僕を大切に思ってくれる友達がいる限り(いきなり友達とは厚かましいですが、鶴さんも)、励ましてくれる人がいる限り、助けてくれる人がいる限り、(鶴さんのおっしゃる通り)肩の力を抜いて「懸命に」生きていこうと思います。

 ありがとうございました。

はじめまして。
ちろさんの弟分のいずもです。どうぞよしなに。

親との折り合いの悪さは、ちろさんもスレに上げているし、私も経験のあることです。

いま、一卵性親子とかが増えているようですが、
マエストロやちろさんや私も、そういう時代の人ではなく、ちょっと前の世代だと思います。

たぶんですね、親自体が究極の矛盾を抱えていたんですよ。
大日本帝国に生まれ、日本国民に変わらざるを得なかったと言う、とてつもない相克。
それが、親たちの、この世のいごこちの悪さだったんではないかと思うんですね。
それは特に男性に大きいのではないかと思います。
大日本帝国は究極の男社会ですからね。
今も男社会だなどといいますが、レベルも桁も範囲も違う。
酒でも飲まなきゃやってられねーやみたいな部分は、当時の我々の親の世代の男性は等しく持っていたと思います。

ぜひですね、阿部謹也先生の「世間とは何か」
佐藤直樹さんの「暴走する「世間」」を読んでください。
おかしいのはマエストロではなく、日本世間だと言うことがわかると思います。
おかしくないのにsuicideを考えるのは、もったいない。
決定的におかしいのは日本世間なんです。

ところで、DTMしてるんですか?
興味あるので、教えてください。
使っているのはlogicですか、デジパフォですか?

 いずもさん、コメントありがとうございました。正におっしゃるとおりです。僕の父は昭和8年生まれ。祖父は海軍機関学校を首席で卒業し、天皇陛下から恩賜の短剣をもらって海軍の特別待遇で海外派遣要員でした。父はそんな祖父から海軍精神を学び、海軍機関学校への進学を望んでいたのですが終戦、海軍機関学校は消滅。祖父は全ての地位を失いゼロから再出発。父の大学進学にも反対し、父は苦学留年の末、九州大学工学部を卒業。

 そんな父でしたから、戦争の話になると顔色が変わり、「大東亜戦争は侵略戦争ではなく、アジアを解放するための戦争だった」(本当にそうなら日本の植民地などにしなかった筈)、南京大虐殺も従軍慰安婦も作り話。アメリカ兵でも「カミカゼ」と聞くと震え上がる等々、完全に大日本帝国教育に洗脳されており、僕は子供時代から父に大日本帝国の「精神教育」を受け、敬礼の真似をすると「それは海軍の敬礼ではない」と手の上げ方まで直される始末。選挙権を得た頃に「どうも変だぞ」と思い始め、納得がいくまで選挙には行くまいと決心しました。これが僕に出来る精一杯の父に対する抵抗でした。

 母方の祖父は地元の自民党幹部で市会議長。子供の頃から「自民党が全て、共産党は悪の権化」という教育を受け、これも選挙権を得た頃に抵抗する決心をし、選挙に行かなかったのですが、祖父の遺言「選挙には行け。国民に与えられた唯一の参政権だから、白票でもいいから行ってこい」という言葉に納得、母方の祖父の死後は選挙には行ってます。

 とにかく父が子供時代から受けた教育、終戦、全てが逆転、その後の苦労という人生は、父親の人格を屈折させるのに十分でした。ある意味、気の毒な人生だったなと思います。父の遺書「未熟な老兵が選ぶべき道はただ一つ。速やかに命を絶つ事のみ。葬儀不要。焼き捨ててください」という言葉に、父の数奇な人生と全てが分かった自分に対する絶望が凝縮されていると思います。少なくとも父は自分を兵隊だと思っていた。母が自殺し既に手遅れでしたが、父が反省し、考えを改めた3年間が無かったら、今の自分は無かったと思います。両親自殺という最悪の結末ですが、この3年間で辛うじて救われたと思っています。

 さて、DTMですが、僕は midi ではなく、波形編集専門です。使っているソフトは WaveLab(スタインバーグの傑作波形編集&CD制作ソフト)+ Vincent Burel 氏作のオーディオ・プラグインです。このプラグインが本当に高性能な優れものなのですが、残念ながら未だ Windows Vista に対応しておらず、僕は Burel 氏のプラグインが Vista に対応するまで WindowsXP を使い続けるつもりです。

 長くなりました。ネット上でもネット外でも、多くの方々の励ましを受け、強く生きていく勇気が湧いています。希望を捨てずに生きていこうと思います。ありがとうございました。本も読んでみます。

こんにちは。こちです。

>ネット上でもネット外でも、多くの方々の励ましを受け、強>く生きていく勇気が湧いています。希望を捨てずに生きてい>こうと思います。

こちはマエストロのブログで、マエストロが懸命に、そして真面目に毎日を生きようとしている様子を読んで、いつも励まされています。マエストロに励まされている人もここにいる、ということをお知らせしたくて書き込みしました。
これからも、ブログ楽しみにしています^^

 こちさん、コメントありがとうございました。本当に、色々な人が励ましてくれて、大きな力を得ました。

 今までどう生きていくか迷ってばかりでしたが、方向性も見えてきたような気がします。あとは、目的に向かってまい進するのみです。ブログの読者がいると思うだけで力になります。

 これからも、一生懸命に生きていこうと思います。ありがとうございました。

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このページは、Maestroが2008年5月13日 18:28に書いたブログ記事です。

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